みなみのおこめ育成日記
2006年度版 Text:つるおかけんじ
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10月22日

千葉イセキさんの農機具展示会に行ってきました。
んで、もらった粗品が上の画像なんですが・・・「ChankoDining若」・・・?
普通、「ISEKI」って書いてある帽子とか、湯飲みとかなんですが・・・。
「お、なんか今年はこじゃれた紙のバッグだな〜」と思っていたら開けてびっくり
陶器のビール&焼酎カップでした。しかもあの元横綱若乃花がやっている
「ChankoDining若」ブランドのやつです。
・・・どーしちゃったのイセキさん・・・?
ちょっと今回センス良すぎない? って言うかお金かけすぎじゃない?
なんか農機具展示会でもらう粗品とは思えないような・・・
来年はどうなるんだろう・・・
肝心の農機具は去年色々買ってしまったので今年は特に購入予定はないので
毎年恒例のりんごを買って帰ってきました。結構美味しいんです。
9月14日
おー・・・ずいぶん更新サボってたのね(笑)
やっと稲刈り漬けの日々が終わりひと段落といったところです。
遅くなりましたが稲刈り写真なんぞをUPしておきます。

刈り取り作業だけ頼まれた田んぼです。
抜けるような青空、そして目の前に広がるべったりと倒伏したイネ・・・(泣)

秋の田んぼにはやっぱり赤いヤンマーコンバインが良く似合う・・・と思うんです

うちの田んぼの方は刈り取り時期になってもビシッと立って、
台風が一つや二つ来てもびくともしないような太い茎の稲が出来上がりました。
しかしながら収穫量はいつもよりも更に少なくなってしまいました。立派な茎、立派な穂になったんですが、
やはり本数が少なかったようです。来年の反省材料ですね。

立ってる稲で、地面が締まっていれば機械に負担をかけずにスイスイ作業が進むのです。
何軒分もの刈り取りを請け負っているので、そう簡単には機械を壊すわけにはいきません。
コンバインをいたわりながら、無理をせずに慎重に作業を進めます。
これはスプリントレースじゃなくて、約2週間の耐久レースなんです。
7月26日

オモダカの花。センター前試験田では現在オモダカが花盛り!
白くてきれいな花なんですが、あまりコイツを育てすぎると米が獲れない。

早野中学校前の夕暮れ時の水田地帯。
このたんぼも穂がだいぶ出てきました。
宮ノ前の田んぼはもう穂が出揃いました。
天候不順にもめげずに順調な生育を見せてくれています。
7月4日

草(ホタルイ)VS稲の戦い
恥ずかしながら草だらけの田んぼの様子です。
農家の人は心臓に悪いから見ないほうがいいかも(笑)
現在、無農薬・無化成試験田では稲と雑草との戦いが大詰めを迎えております。
別に雑草を完全制圧する必要はないと思うのですが、あまり雑草の勢力が大きすぎると
「米の収穫量がかなり減る」+「刈り取り時に機械を詰まらせて最悪故障」=大損害!
となります。
今のところホタルイの個体数は去年より少ないように感じますが、ところによりビッシリです。
そして去年まではあまり目立って生えなかった「コナギ」が一部で勢力を拡大しています。

↑今年の田んぼで「オモダカ」「ホタルイ」次いで問題なのがこの「コナギ」
この辺の稲の生育が悪いから増えるのか、コナギが増えたから稲の生育が悪いのか・・・

↑↑この辺はよく草が抑えられています。同じ田んぼの中でも草の生え具合はだいぶ違います。↑↑

↑全体を見渡した感じです。
「オモダカ」の葉っぱが目立つくらいで他の雑草は稲よりも小さいので目立ちません。
しかしながら水面下では・・・・(泣)
6月27日
田面ライダー参上!

前からちょっと気になっていたヤツ・・・その名も「田面(ためん)ライダー」!!!
田んぼに溝を切って水管理をしやすくする溝きり機です。
メーカーの説明では体重80`くらいまでの人用だそうですが、
体のデカイ人間が乗るとどうなるのかと思い実演をお願いしました。
やってきたのは毎度おなじみの販売店担当さんとメーカー(丸山製作所)さん。
まずメーカーさんのお手本を見せてもらいましたが、思っていたよりも速い!
途中、深いところでは乗ったまま動けなくなることがありましたが、機械から降りれば難なく復帰。
もう少し水が引いて固まりかけたくらいの状態のほうがこの機械には適していますね。
そんでもってライダー交代。ワタクシ。

楽しい・・・とっても楽しい・・・いや、ホントに楽しい!
思わず笑顔になってしまう楽しさ!
そりゃ、50a の田んぼに10本くらいやり終わったらへとへとでしたけどね。
でもずっと歩いて溝切るよりもはるかに楽で楽しい。
心配していたライダーの体重ですが、巨漢ライダーでも特に問題なく動きました。
そりゃ軽い人よりかは燃費も悪くなってるんだろうけど(笑)
最近腰痛のためにバイクに乗っていなかったので余計に楽しかったのもあるかな。
お値段のほうは20万円。
うーん、モンキー1台分だ・・・
6月22日

なんだかやる気満々の父ちゃん。
今日は草刈りに勤しんでおりました。
6月21日
↑この時期になると稲株にくっついている茶色いの。
ある生き物の抜け殻なんですが・・・
(画像にカーソルを合わせると答えの画像がでます)
今年は5月・6月の天気が低温&多雨で日照不足。
こういう天気のときは結構多いらしいですね、コイツらの被害が!!!
イネドロオイムシ
ちょっとピントがあってなくて見えづらいですが、イネドロオイムシさんです。
ご覧のように稲の葉っぱが好物のようで、稲の生育を遅らせます。
少しくらいいても大した問題はないんですが、大発生すると茎数の不足などがおき、減収となります。
通常対策は田植え時に薬剤散布なんですが、今年は我が家では実施しませんでした。
「うちの田んぼで大発生して周りの田んぼにも迷惑かけたらどうしよう・・・」
なんて思ったりもしましたが、被害状況を見てみるとどうやら我が家は軽い方のようです。
早期から被害が目立っていた田んぼはもう葉っぱが真っ白になるくらいです。
な〜んだ!薬撒いたってやられる時はやられるんだ!
このイネドロちゃん、漢字で書くと「稲泥負虫」となるわけですが、
実際背負っているのは泥ではなく自分の糞だそうです。
今年のような天気では生存率が高くなり、寿命も長くなるようで、被害が多くなります。
画像は幼虫ですが、幼虫のほうが成虫よりも派手に被害をもたらすようです。
一部では稲の葉っぱに繭が出来始めているので被害の進行はそろそろ止まるかな・・・。
6月9日

いちばん早くに田植えをした田んぼ。(4月24日植え)
5月中の天候不順にもめげず、現在こんな感じで「ぴやっ」と株のひらいた格好になってます。
まだまだ他の田んぼに比べると水面が良く見えて生育が悪いように見えてしまいます。

よその田んぼはこんな感じ。
田植えでどっさり苗を突っ込んでるので早くも鮨詰め状態のラッシュアワー。
見た目は青々してて心臓に良さそうです。

↑センター前の除草剤使っていない試験田。
よく見ると水のそこのほうにイヤ〜な影がちらほら・・・。
業務連絡:見西さんへ。雨が降っている中撮影したので見づらくてすみません。
6月6日
今日は田んぼで怒られてしまった・・・・えへ。
少し離れた地区にある田んぼで、寄ってきたその近所のおじさんに
「もっとしっかりした苗出来なかったのか!」
「いい機械使ってるんだからしっかり植えろ!」
「農薬使わないで米作れるわけねえっぺよ!」
「よその土地なんだから、もっとちゃんとやらなきゃダメだ!」・・・エトセトラ・えとせとら・・・
稲の一本一本を茎の太さや根の張り方から見てくれれば分かってもらえると・・・思うんだけどなあ・・・
今年はなかなか立派な苗ができたんだけど・・・。
そりゃ遠目に見ればまだまだ他の田んぼよりも薄いし、
所々欠株になってるところもあるしザリガニにやられてごっそり無くなっちゃってる区域もあるんだけど
こちとらわざわざ薄く植えられる田植え機を買って薄く植えてるんだい!
何が悲しくてどっさり苗突っ込まなきゃいけないんだか!
うちの田んぼだって秋になればおいしいお米がたくさん獲れる!・・・・と思う。
自分の家所有の田んぼではないので、なおさら気を使って除草剤・殺虫剤の使用を控えてるんですが、
そのオッチャンからしてみたらどうしようもない堕落した作り方に見えるんですね。
「大学出は研究ばっかり熱心でいけねえ!」
・・・いやあ、それほど真面目な大学生活は送ってなかったんですが・・・(笑)
その地区の人でも
「良くこれだけ薄く植えたな。これでいいんだよ。今にいい姿になるよ。」
と言ってくれる人もいます。うれしい事です。
まあ、自分がいままでやってきた一昔前の考え方を考え直すってのは
なかなか出来ることじゃないですよね。
5月22日

除草機押し再び。
気温もぐっと上がって汗だくでした。
5月19日

毎日曇りor雨の天気が続いています。田植えからまともにお日様が出ていません。
気温も上がらず困ったものです。
今頃はじゃんじゃん葉っぱを展開していく頃なのにどの田んぼの稲も見た目すっきりな姿のままです。
どうなることやら今年の米づくり・・・・

5月7日

あめんぼ号(歩行型除草機)で除草作業です。
最近、腰痛に悩まされております。
しかしながら不思議なもので田んぼに入ってしまうと平気なんですね。
ただ、この後痛みがぐっと増してしまいお医者さんのお世話になってしまいました。
まだ何回も除草機押さなきゃいけないのに・・・草刈りもしなきゃいけないのに・・・
うん。困った。
5月11日

5月5日にみなみスポーツセンター前の田んぼで今シーズン最後の田植えをしました。
画像だと分かりづらいですが、父に田植え機を運転してもらっています。
そして僕は田植え機に一緒に乗り込んでせっせこ米ぬかペレットを撒いています。
去年は田植えが終わってからえっちらほっちら田んぼの中を歩きながら撒いたのですが、
時間もかかり、かなりの重労働でした。
今年から使う田植え機はデッキ部分が広くなったので2人乗っても大丈夫なのです。
さあ、今年も雑草君たちとの戦いの火蓋が切って落とされました!
4月29日
田んぼ作業に追われてしばらく更新が滞ってしまいました。
4月22日に近所のひとのたんぼから始まった今年の田植えウィーク、
残すところセンター前の試験田のみとなりました。

今日田植えしてきた田んぼです。
天気予報では午後3:00くらいから雨&雷になるとのことだったので朝一ではじめました。
苗の植え付けは、ここまで立派に育ってくれた苗たちが今後ものびのびと一生を送れるよう
相変わらず少ない本数で、間隔をあけて植えていきます。
写真で見てもわかるとおり、植えてあるんだかないんだかよく分からないくらいに薄く植えます。
よその田んぼは田植え後は苗で緑色に見えています。
実際、自分が管理する田んぼだからこれだけ思い切って薄く植えられますが、
他の人から田植えだけ頼まれた場合などは、その耕作者のご希望通りの密度で植えます。
個人差はありますが、農家はみんな田んぼの維持管理・米作りにかなりのお金と労働力をつぎ込みます。
専業農家はもちろん自分の人生や家族・その他全てを懸けていますし、
兼業農家もよそで働いた給料で機械を買い、休みの日に農作業をするというような状態です。
それだけの苦労とリスクを背負っての活動です。
さらに取れたお米の取引価格は年々下がっています。
「少なくとも去年並みには収量を確保したい・・・」と思えばいくら「薄植えでいい米が出来る」と言われても
なかなか思い切れるものではありません。
僕はその辺は若さにまかせて「いいんじゃないかな・・・」ということはしっかり勉強して、実践してしまいます。
大先輩方のように省みる経験が不足しているもので・・・えへ。
そんな僕の取り組みも失敗事例がほとんどで、
人に話すのも恥ずかしいことばかりの結果ですが、何もしないよりは多くのことを学べているような気がします。
採算のことももう少し考えないといけないんですけどね。(笑)
(葉令・・・3.5〜4葉 苗丈18cmくらい 種まきから35〜40日)
森に囲まれた三ヶ谷の田んぼ
4月13日
肥料まきもひと段落して、現在は代かき(田んぼの表面を浅く引っかいて土を細かくする作業)や
畦の草刈りをして田植えに備えています。
苗丈は現在12センチ位、葉令は2.5葉〜3葉です。
茎の太いしっかりとした苗ですが、薄く種まきしてあるので背丈が伸びません。
まわりの人はだいたい種まきしてから25日・2.5葉くらいで田植えをします。
うちは35日〜45日くらい、3.5葉〜4.5葉の苗で田植えです。
育苗期間が短いほうが苗の管理の手間が省けるのですが、
そもそも、種ではなく苗を水を溜めた田んぼに移植するという現在の主流「湛水移植栽培」は
昔々の人たちが雑草との戦いの中で生み出したものと理解しています。
大きく育った苗を植え水を湛えることにより、稲のほうを有利に成長させようという知恵です。
現在、様々な作り方が考案されていますが、
僕は永く日本で営まれてきたこの湛水移植栽培を大切にしていきたいと思います。
それこそが田んぼを生活の中心として生きている様々な虫や微生物・植物と共に生きる術であり、
その栽培法により、日本の国土はこれだけ肥沃な土を得ることができたのだから・・・。
3月30日

種まきをしてから10日。
この間、保温・乾燥対策のためになえばこの上にシートをかけているんですが、
もうそろそろ外すころです。
シートを取るのが遅くなるとヒョロっとした上にばっかり伸びる苗になってしまいます。
しかし我が家では種の密度を薄く蒔いているので、早くシートをはがしすぎると本当に背丈が伸びません。
毎年悩むところです。
3月21日

種まきしました。
外は春の陽気ですが、ハウスの中は夏です。
作業をしていると汗が出てきます。
一箱80g播きです。

3月7日

:−:−:種子消毒(温湯処理):−:−:−
種籾が持っている病原菌が今後、悪さをしないよう種子消毒をします。
従来は薬品を使って処理していましたが、
それを使わずに同等の効果を発揮する方法があります。
それが今日やった温湯処理です。
乾いた種籾を60℃のお湯に10分間浸けるという方法ですが、
温度が低すぎると効果が期待できないし、高すぎると種籾がダメになってしまうので
失敗が怖くて今までは手を出せないでいました。
しかし農薬の使用量を少しでも減らしたい農家が増えてきたこともあり、
現在ではこの温湯処理のための機械があります。
タイガーカワシマというメーカーが作った「湯芽工房」です。
それを今年は手に入れ、いざ「薬品を使わない種子消毒」です。
この機械、60℃のお湯を満遍なく種籾へ触れさせるよう、ヒーターがついています。
そしてきっちりと10分間を守れるようタイマーもついています。
温湯処理作業自体は特別難しいこともなく、期待通りのスグレモノな奴だったんですが、
予定外なのが・・・なかなかお湯が60℃にならない!
説明書を見ると「水から温める場合は60℃になるまで4〜5時間かかります。」なんて書いてあります。
「・・・・午前中には終わると思ったのに・・・
・・・夕方までかかるのか・・・
・・・ってゆうかちゃんと説明書読んでおくんだった・・・」
そんなボクのためにじいさんが古いカマドをどこからか出して来てくれました。
竹山から竹を切ってきて燃やしてそのかまどでお湯を沸かしました。
その甲斐あって昼過ぎには温湯処理作業を始められました。サンキューじいさん!
じいさんの存在こそが、我が家の防災への強い備えであることを再認識させられました。
2月22日

塩水選をしました。
JAから届いた種籾のなかで良い物だけを厳選して使用するため
種籾を塩水につけて浮くものと沈むものに分け、沈んだ充実した種籾だけがその後の催芽〜種まきへ使われます。
我が家では丈夫で良い苗を育てる為に、苗箱1箱あたりの播種量をかなり少なくしています。
そのため蒔いた種は必ず元気に育ってもらわなくてはなりません。
そのためにもここでしっかりと選別をします。

2006年1月15日
現在、我が家ではコシヒカリのみを育てていますが、お米の品種は他にも色々あるわけです。
どこもかしこもコシヒカリだらけになってきた昨今、僕の中に宿る天邪鬼(あまのじゃく)な性格が
「コシは日本全国みんな作ってるんだから他の品種もおもしろいかもよ・・・」なんて囁いてきたりします。
コシヒカリはおいしい。それはみんな知ってる。
じゃあ、他の品種はそんなにおいしくないのか・・・。意識して色々な品種を食べ比べた事が無い。
他所の地域であまり評価の高くないお米も、うちの田んぼで育てたらバッチリ相性が良くて・・・なんてことがあったら嬉しいかも。
おにぎりではコシヒカリに負けてもカレーやチャーハンには最適な品種なんかもあるし、
観賞用の稲なんてのもある。特にこの観賞用の稲は面白そう。
みんなでやったら田んぼの風景が一変するね。
近所のじいさん達は変な病気がでたと思って腰抜かすかも・・・^^:
12月17日
香港でWTOの閣僚会議。ニュース記事はコチラ
テレビのニュースでも度々報道されていますが、
どうも時間に縛られた報道の悪いところで、
安易な解釈でこの貿易の自由化問題を解説してしまう傾向が目立ちます。
それは・・・
「国内の農家にとっては大打撃となり生活の安定が脅かされる」
「一方、外国の農産物が安く入ってくれば食料品全体の物価が下がり、消費者にとっては喜ばしい事」
という見方です。
ちなみにこれはNHKの夜のニュースで年配のキャスターのコメントでした。
これに関して私の疑問点。
本当に農家にとっての大打撃か・・・おっと、ちょっと誤解を招くような表現になってしまった!
日本全国ほとんどの農家は打撃を受けますよ。それは確かです。
ココで言いたいのは
農家にとってだけの大打撃か?・・・って方が伝わりやすいかな。
そりゃ現在778%なんていうべらぼうに高い米の関税を
アメリカなんかが主張するように75%とかの上限にしたら日本から農家がほぼいなくなるのは目に見えています。
「作業の効率化で低コスト農業を!」なんて言ったって限度がある。価格ではとても勝負にならないのです。
では昨今政治家の皆様が大好きな「安心・安全」というキーワードに日本農業は救われるのだろうか。
これもやはり無理があります。よその国だってその辺は気を使ってやっています。
むしろ日本よりも熱心に取り組んでいる国が多いです。それも大規模・低コストで。
「外国産=農薬だらけで危険」というイメージもいつの日か変わるでしょう。
では日本には農業はいらず、外国から安くていいものが入ってくればそれで喜ばしい事なのか。
ここで農業、特に田んぼの多面的機能というところにたどり着くわけなのです。
田んぼはたくさんの水を使います。
田植えが近づくとほとんどの田んぼに水が入り、さながら大きな湖が農村地帯に出現します。
田んぼはたくさんの水を湛え、その水はゆっくりと地下水脈を潤します。
結果、田んぼはたくさんの水を作ります。
もし日本で水稲が広まっていなかったら、
降った雨は国土に留まることなく一目散に海を目指して流れ落ち、
緑豊かな日本列島の姿は無かったでしょう。
田んぼを潰し、コンクリートで埋め尽くされた大都市の水害に対する脆弱さは毎年目の当たりにします。
その大都市の過ちを自分たちの犯したものと認めることができず
大都市を流れる河川の上流の地域全てが同じように「開発」「発展」の名のもとに
田んぼをコンクリートで埋め山森を住宅地に造成した結果、
降った雨はしみ込む土を見つけられずに川へ押し流され、
結下流の都市の水害は増大するという愚挙が日本国内いたる所で続けられています。
うん、だいぶ話が本筋からずれた。
つまり
「農家にとって死活問題」だから「政府はコメ死守」と考えると
なんか1つの産業だけが過保護になっているようにも見えるけど
「日本に住む人全員にとって死活問題」だから「政府はコメ死守」と考えれば
それは国民生活を守る政府の姿勢として、当然の方針だと思うわけです。
田んぼの多面的機能は多面的というだけあってたくさんあります。
今回書いた水のことも大きいけど、様々な生き物たちへの住処の提供・餌の提供、
目にする人全てに景観の提供、まだ私たち農に携わる者でも気付かないような機能も併せると
コメという人間の食べ物を生産するだけの場としてだけの評価は意味を為さないことが分かります。
以上を踏まえて考えると、「農林水産省」というのは
いかにも農林水産業の利権の事しか考えていないようなイメージが強い。
国として「農林水産業は国民の健康と環境を守る尊い仕事」というスタンスを明確に打ち出し
それぞれの労働により生み出される機能により「厚生労働省」と「環境省」に責務を振り分け、
「農林水産省」を無くしましょう。・・・なんてどうですか?小泉さん
うわ、とんでもないアサハカな考えを表に出してしまった・・・えへ。
12月13日

とても寒い日が続いていますね。
現在のみなみスポーツセンター前試験田の様子です。
今年は菜の花を蒔かないで、耕して土を寒気にさらし球根性の雑草を減らす作戦です。

とある農機具展示会でのヒトコマ。 ニホンゴッテ ムズカシイネ・・・